頭痛
頭痛は体質だから、持病だからとあきらめていませんか
頭痛チェックシート
- ズキンズキンと脈を打つ痛みがある
- 頭を締め付ける痛みが急にでる
- 目の奥からこめかみが急に痛くなる
- 最近頭痛の回数が増えてきた
- 市販の頭痛薬が手ばなせなくなっている
病院で原因不明の頭痛、偏頭痛でしょう、飲み薬を数か月飲み続けることになってませんか。
原因不明の頭痛も原因を理解し、考えられる原因を取り除いていくことで対処できることもあります。
病院では命に係わる緊急性のある頭痛しか対処してくれないのが実情でしょう
脳梗塞や脳出血、髄膜炎などを医学用語で二次性頭痛と呼びます。
これらは病院できちんと検査する必要があります。
これに対し、命に別状支障のない頭痛を一次性頭痛と呼びます。
一次性頭痛分類
片頭痛
ズキンズキンと拍動性の痛みやめまい、吐き気を伴うもの、片側に多く出る。
群発頭痛
発作的に目の奥からこめかみにかけ激しい痛みが出る、一年に数回のこともある。
緊張型頭痛
頭を締め付けるような痛みが出る、目の疲れや肩こりがきついこともある。
三叉神経、自律神経系頭痛
脳神明の中の三叉神経の痛みが顎や首から頭痛に影響している。
これらは病院ではMRIなどの画像には異常は見当たらず、頭痛専門医などでしか正確な判断はしにくいのが実情です。
一般的に言われる頭痛は一次性頭痛となります。
日本人の39%、約4人に1人がつらい頭痛で悩んでいるのが実情です。
病院で頭痛診察、飲み薬や注射だけが予防策ではありません。
整体施術で体のゆがみや首の施術をすることで、頭痛に対処できることがあります。
頭痛施術の特徴
問診
頭痛の原因を見つけるのはご自身の記憶が大切です。
頭痛が出るときの前ぶれの症状や原因を、聞かせていただくことが大切です。
検査
一次性頭痛は脳の機能には障害はありません、しかし、脳のや首の血管の炎症や神経の影響で頭のゆがみや姿勢の乱れ、肩コリなどの原因がないか見てゆきます。
施術
頭痛の原因となりうる筋肉や神経の異常を整体施術で改善してゆきます。
頭蓋骨や姿勢の乱れから脳神経や血管の異常を、改善してゆきます。
片頭痛症状
ドクン・ドクンと脈打つ痛みが頭の片方に出ることが特徴ですが、頭の両側にも痛みが出ることもあります。
寝込んだり、痛みで何もできない、じっとしていたい、暗い部屋で横になっていたいなどの症状が出ます。
若年、中年の女性に多く30~40歳台では約18%が片頭痛を経験しています。
片頭痛は痛みだけでなく、気分の悪くなる、吐き気、音や光に対して過敏になる傾向にあります。
めまいや耳まりなどの自律神経症状も併せて出ます。
頭痛の起こる割合は月に1~2回程度が多く、少ない場合は、年数回、多い例で週に1回程度です。
片頭痛と緊張性型頭痛の特徴
一か月の痛みの発作割合は6回程度出ると、片頭痛の症状としてははっきりと出ているほうです。
片頭痛の発作が月に15日以上3か月起こると、慢性化して慢性片頭痛となっているかもしれません。
歩行や階段の昇り降りなど、日常動作で痛みが増します。発作中は静かな部屋で安静にするのが必要です。
片頭痛は痛みの前兆が出るのが特徴で、発作の15分から60分前に視界が急に暗くなる閃輝暗点(せんきあんてん)や半身の脱力、感覚障害などが現れます。
片頭痛発作の前ぶれとして予兆期、前兆期、頭痛期、頭痛消失期、回復期にわけられる。
- 予兆期
- 片頭痛発作の前に起こる体の変化で、頭痛の前ぶれに当たります。
片頭痛発作の数時間前~1日・2日前に出ることが多く、興奮性、抑圧性の症状があります。 - 興奮性のものとして、精神的高揚、脅迫観念、あくび、過睡眠、ひかり・におい・音に対して過敏性、食欲更新などあります。
抑制性の症状として疲労感、集中困難、頚部のコリ、顔面蒼白、食欲低下などあります。 - 前兆期
- 通常5~20分わたり徐々に進行し、持続時間が60分未満の神経性症状。
- 脳の神経の局所的に血流量の変化が影響しているといわれます。
前兆には陽性、陰性の症状が混在して出ることが多いです。 - 閃輝暗点では目の前や目の奥がちかちか輝くのが陽性症状で、そのあと真っ暗になるのが陰性症状です。
- その他チクチク館や感覚が鈍る、脱力感などあります。視覚症状が多いといわれます。
通常この前兆期が終わる頃には片頭痛発作が始まります。 - 頭痛期
- 軽度の痛みからやがて中程度~強くなっていきます。この間は30分から2時間とされています。
一度片頭痛が起こると、4~72時間持続する。頭痛の部位は片側のこめかみから目周囲が多いです。 - 痛みは脈打つようなズキズキ感が多い。日常生活に支障が出ることが多く、できれば横になって休みたいことが多い。日常動作で痛みが強く増すことがある。
- 頭痛発作中は、吐き気や気分の悪さ、光がまぶしい、周囲の音が気になる敏感になることが多く、暗い静かな部屋で横になることを好みます。
- 消退期
- 大部分は序徐に痛みは減っていきます。睡眠や嘔吐により頭痛が収まりだすことがあります。
- 回復期
- 頭痛発作が終了しても気分の変化、疲労感、食欲低下が現れます。
片頭痛の原因
セロトニン説
セロトニン性の頭痛では頭痛に伴って視覚前兆と腹痛や吐き気を伴います。
発作が起こる前に突然、キラキラした光が見え、視野がさえぎられるなります。光は20~30分後には消えますが、それと同時に、こめかみから激しい頭痛と吐き気が起こります。閃輝暗点と吐き気を伴います。
セロトニンは脳の神経や血管の働きを助ける神経伝達物質で血管収縮作用があります。
血液中の血小板とお腹の小腸などに多く含まれます。腸の動きに影響しますが、何らかの理由でこのセロトニンが過剰に分泌されると、激しい腸の動きが制約され腹痛や吐き気を催します。飲み薬を飲んでも逆に吐いてしまうかもしれません。
血液中のセロトニンが急激に増えると脳血管が急激に収縮します。この時にキラキラした光や閃輝暗点などの頭痛の前兆が現れます。そのあとセロトニンが少なくなると、血管は逆に収縮の後広がります。首から脳につながる椎骨動脈や、中大脳動脈の拍動性や血管周囲の炎症物質も影響します。
セロトニンの影響で血管の収縮と拡張が起こり、この時の感覚が神経を伝わり拍動性の痛みとなって現れます。
セロトニンを多く出してしまう原因に肩こり、ストレス、酸化物質、遊離脂肪酸などの影響で、体が炎症体質になっていることもあげられます。
セロトニン性頭痛の前ぶれで典型的なものに閃輝暗点です。視界にギザギザした稲妻のような光が現れ徐々に拡大します。光や点のこともあれば線状のこともあります。
閃輝暗点があれば脳に異常があるのではないかと思われますが、頚部や脳の血管異常が収縮によって起こります。頭痛前後の耳鳴りやめまいも血管の収縮が影響しています。
肩こりやストレスから血流変化が現れセロトニンは増えると報告があります。片頭痛の前兆の肩こり首のコリも頭痛に影響します。
エストロゲン性の頭痛
女性ホルモンのエストロンと、プロゲステロンのホルモンバランスが崩れることで、頭痛の引き金になります。女性にとっては1か月のうち、急激なホルモンの変動が2回起こることで、体に様々な影響が出ます。この影響に片頭痛も含まれます。女性の片頭痛の6割が影響しているといわれます。エストロゲン性頭痛は閃輝暗点の症状が出にくいと言われています。
三叉神経血管説
顔面の筋肉に影響する三叉神経は、頭の中の血管や脊髄の中の脳脊髄膜にも影響します。
血管周囲の三叉神経が炎症物質により刺激されると、サブスタシンPなどの痛覚物質が血管周囲にできます。
このサブスタシンPなどから血管作動性神経ペプチドが放出され、肥満細胞の顆粒球、血漿蛋白の血管外への放出と血管拡張が起こります。
これらの血漿蛋白物質は三叉神経を刺激して脳神経の中枢の脳幹に影響します。
その結果、気分が悪くなったり吐き気をなどの自律神経症状を出ます。
さらに脳の視床から大脳に伝わり頭痛となって痛みを感じます。
顔面に広く分布する三叉神経の何らかの刺激からの痛みに対して敏感になることで、少しの痛みでも脳は大きな痛みと感じるようになります。
頭痛期にみられる血管の収縮と拡張が、三叉神経核から脳幹・視床を通じて、拍動性の頭痛の痛みとなります。
緊張型頭痛
症状
頭痛全体の約56%と言われます。
頭を締め付けるような痛みで我慢すれば、日常生活を送れることもあります。
頭痛の持続時間は30分から7日ぐらいといわれます。
緊張型頭痛は肩こりや首のコリなどがきつくなると頭痛に影響するといわれます。
目の疲れや自律神経の疲れも影響します。
気分が悪くなる・吐き気などは基本的にありません。
光や音に過敏になることも少ないです。
頭の圧迫感や締め付け感を感じますが、片頭痛のようなズキンズキンする拍動性の痛みはありません。
歩行や階段の昇り降りのような日常的な動作では痛みが強くなることはありません。
原因
頭の締め付けの原因となる頭蓋や首・顎の筋肉の緊張が関係しているといわれます。
筋肉の緊張が強くなると神経にも悪い影響が出ます。締め付けた筋肉や神経から炎症物質や神経伝達物質のセロトニンが多く出ると、脳周りの血管に収縮と拡張が起こります。
緊張型頭痛の場合、首や頭の筋肉も硬く緊張することが多く、血管も収縮しやすく頭痛の痛みとなりやすいです。
頭痛の痛みが出ているときには無理に筋肉をほぐしたりするとかえって頭痛がきつくなることもあります。
頭痛に影響する神経や筋肉を調整することで血液の意流れもスムーズになり頭痛の痛みもやわらぐものと思います。
ストレスや生活習慣、寝不足や・寝すぎも影響します。
緊張型頭痛と片頭痛を併発することが多く、また緊張型頭痛が慢性化すると片頭痛に移行することがあります。
病院では緊張型頭痛は診察の対象外のこともあります。たかが緊張型頭痛ですが、慢性化すると薬に頼ることになり、頭痛も慢性的になることもあります。
薬物依存性頭痛
一般的な市販薬を頭痛のたびに飲むことで頭痛薬が手放せなくなり、頭痛薬の飲みすぎで頭痛が重くなっている症状です。
市販薬とはテレビのCMなどでお馴染みの薬群です。
薬を飲むと頭痛が治まるので頭痛薬が手放せなくなります。
しかし、頭痛の回数は増えていくこともあります。痛みも以前より強くなっていきます。
そのたびに頭痛薬を飲みます。
結果、頭痛薬が聞く時間も少なくなり数時間で効き目が持たなくなります。
さらに、頭痛が出るのではと不安になり頭痛薬を飲んでしまう。
これは、薬物乱用性頭痛の一例です。
薬の乱用から3か月から1年で慢性化して薬物乱用頭痛になるといわれます。
1か月に15日以上の頭痛発作があるとその疑いが強くなります。
非ステロイド性鎮痛薬は脳の奥の脳幹から痛みを鎮めるドーパミンを出し痛みをやわらげます。薬を乱用するとドーパミンが過剰放出され、痛みを感じる神経に影響し様々な症状を出します。
頭がボーとする、低血圧、めまい、無力感、記憶障害、抑うつ気分、自律神経症状など出ます。
薬の飲みすぎに注意と頭痛専門医での薬の処方を検討が必要かも知れません。
精神疾患の薬と同じように薬の処方をよく守り、薬に頼りすぎは逆に脳神経に悪い影響が出ます。