院長コラム頭痛

こめかみが痛む頭痛

 こめかみが痛む頭痛

 

「慢性頭痛持ちは4000万人!たかが頭痛と侮ると命に関わるケースも」

頭痛は単に頭が痛いという程度のものから、生活に支障をきたすほどひどいものもあります。
また、頭痛の裏に重篤な病気が潜んでいる場合もあるので、油断はできません。
ひと口に頭痛と言っても、原因はいろいろで対処法も異なります。

そのため、判断を誤るとかえって逆効果となるケースも出てきます。

 

頭痛には、片頭痛や緊張型頭痛などがあります。

 

脳の血管が拡張して痛みが出るのが片頭痛で

頭の周りの筋肉が緊張して痛むのが緊張型頭痛です。

 

片頭痛は何かの原因により脳の血管が急激に拡がって、

三叉神経が刺激されて炎症物質ができるために発症します。

ホッと落ち着いた気分になったときに血管が拡がりやすいため、

仕事から解放された休日などに起こりやすい病気です。

また、寝過ぎたり逆に寝不足が続いたり、

光や音の刺激によっても片頭痛を起こすことがあります。

片頭痛は脈打つように痛むのが特徴で、吐き気を伴うこともあり、

痛む前に肩が凝る場合もあります。

 

これに対して、緊張型頭痛は頭や肩、首などの筋肉の緊張によって

起こる症状です。

筋肉が緊張すると周辺の血流が悪くなり、

老廃物が溜まるために神経が刺激されて痛みが生じます。

こめかみのあたりがズキズキ痛むのが特徴で、

頭の片側だけが痛いケースと両側が痛むケースがあります。

発作的に急激な痛みに襲われることが多く、

日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

緊張型頭痛はストレスによって誘発されることもありますが、

うつ病などの精神的疾患が引き金となることもあります。

頭全体が締め付けられるように痛むことも多く、

片頭痛を併発する場合もあります。

 

片頭痛を予防するには、規則正しい睡眠を取って疲労や空腹を避けることが大切です。

また、頭痛を誘発するチョコレート、チーズ、ハム、ヨーグルト、赤ワインなどを控えるようにしましょう。

片頭痛が起きたら、冷たいタオルなどで患部を冷やすと効果的です。

片頭痛は血管が拡張するために起こるので、

冷やして血管を収縮させれば痛みが解消します。

また、コーヒーや紅茶に含まれるカフェインには、

血管を収縮させる作用があるので痛み初めた頃に適度に飲むと効果があります。

緊張型頭痛の予防には、長時間同じ姿勢を取らないようにして、

首や肩の血行を良くすることが大切です。

緊張型頭痛が起きたら、患部を温めて凝りをほぐすのが有効です。

普段から首が重たい、良く寝違える、肩コリがひどいなどの方は

整体療法で、肩から首への筋肉の緊張をとることも大切です

蒸しタオルを当てたり半身浴をするなどして、

首や肩の凝りを解消するようにしましょう。