肩の痛みが取れない原因
肩痛の原因と対策法
肩に痛みが発生する場合として考えられるのが、肩こりや何らかの疾患です。
軽い筋肉の張や熱を伴う肩こりが原因と思われる場合は、
軽いストレッチや血流改善で対処することができます。
しかし、専門的な知識のない状態で、一概に痛みの原因が肩こりであると
決めつけてしまうのは、非常に危険であるといえます。
肩を動かすたび痛みを感じる方の場合、肩を動かさない平常時や
睡眠時であっても、痛みを感じることがあります。
この場合、肩周辺の痛みを引き起こしている原因の多くは、
腱や靱帯の炎症および、関節の変形です。
肩の周辺組織に炎症を起こす症状として、肩関節周囲炎や石灰性腱板炎、
肩蜂下インピンジメント症候群などがあります。
また、痛みを伴うものとしては、肩腱板断裂である可能性も考えられます。
慢性痛と早期対策の大切さ
肩の痛みが取れない状態というのは、痛みを感じたことがあるものの、
医療機関を受診していない状態であると言いかえることもできます。
すなわち、肩こりであると自己判断した場合でも、
長期間痛みが続くようであれば、原因は別にあると考えた方が
良いということになります。
医療機関を受診し、適切な治療を行うことで、継続していた痛みは
改善されることと思います。
人が感じる痛みの種類は2種類あり、急性的な痛みと慢性化した痛みに
分類されています。
急性的な痛みは、1か月以内に患部が完治し、痛みが消えることがほとんどです。
一方で、慢性的な痛みは、3ヶ月から半年以上にわたって痛みが
継続することとされています。
痛みを感じはじめてから時間が経過していた場合、患部が完治していても、
痛みだけが残ることもあります。慢性的に痛みを感じると痛みを感じる
神経や脳に誤作動が出るといわれています。
接骨院の施術師として人の身体と向き合っていると、つくづく人の身体は、
クセを持つようにできているようだと思うことがあります。
立つ、歩く、走る、座るといった日常の動作を行うだけでも、
今までの既往歴や生活習慣により、個人によりバランスのとり方は
異なるものです。
整体や骨格矯正が、肩の痛みを緩和させることにつながるケースも
あると思いますが、医療機関の受診を優先するようにしましょう。
画像診断で異常がなければ整体で、施術による痛み緩和のサポートを
行うことができると考えています。
たかが痛み、と高をくくらず、症状と向き合うことからはじめていきましょう。
身体から発せられる信号を無視せず、早めに対処することが、
なにより大切なことだと思います。