肩の痛み院長コラム

肩の前側が痛い原因と対策

肩に痛みを感じる箇所は、はっきりとここが痛いとは分かりにくいこともあります。。

なんとなく肩が重い、痛いのかもしれないと思ってから、

はっきりとした痛みを感じるまでに時間がかかる場合もあります。

 

今回は、肩の前側に痛みを感じる場合に考えられる原因について、

探っていきます。

 

肩関節周辺には多くの筋肉が関わっているため、

痛みの箇所を特定するのは、困難です。

しかし、じっくりと時間をかければ、医学的な知識がなくても、

大体このあたりが痛むという範囲を特定することができます。

実は、その方法はシンプルなもので、特別な器具や機械を使うこともありません。

使うのは、痛みを感じていない方の手のみです。

 

まずは、痛みを感じている方の腕を、身体に対して水平になるように持ち上げていきます。

手を上げる際、鎖骨の中心から肩につながるラインにそって、

二本の指を軽く押しつけるようにしながら滑らせます。

同様の動きをしながら、指を徐々に下へずらしていきましょう。

イメージとしては、肩を中心に扇を描くような感じで、触っていくと良いでしょう。

痛みを感じる箇所がなかったら、今度は身体に対して垂直になる方向へ腕を突き出し、

肩と腕の付け根部分に指を沿わせながら、腕を上下に動かしてみましょう。

 

ポイントは、ゆっくりした動きで肩関節を動かすことです。

痛みを感じたら動きを止め、その時の姿勢を記録しておきましょう。

 

肩の痛みは、腱や靱帯、筋肉などに炎症があったり、

骨や軟骨の変形が起こっていたりする場合に起こります。

また、脱臼や筋肉疲労が蓄積した場合も、痛みを感じることがあります。

 

早めの専門医で診てもらいましょう

 

ご自身の手によるセルフチェックも良いでしょうが、

痛みの解消を希望されるのであれば、

整形外科やペインクリニックを受診されることをお勧めします。

医療機関では、エコーやレントゲン、MRIなどによる検査で骨や腱の状態を確認し、

適切な治療の提案をしてもらえます。

一般的には整形外科でのレントゲンが多く、MRIなどは腱の断裂やスポーツでの怪我以外は

一般的ではありません。

 

腱や骨に異常が確認されなかった場合は、姿勢の矯正や筋肉疲労を解消する方法などを

提案されることと思います。

その際に、頼りにしていただきたいのが、当院のような整体です。

 

その時の検査では異常がなかった腱や骨も、それらを取り巻く筋肉や

関節などに問題が生じれば、なんらかの症状を訴えるようになります。

現在、身体に存在する組織はすべて、一見関係がないと思われる箇所と

繋がっていることがわかっています。

局所ではなく、全体をみる施術で、腕への負担が減り肩が動きやすくなっていきます。