肩の外側が痛い原因と対策
![](https://www.e-kenkoh.com/wp-content/uploads/2024/04/a9f387301850380857020bc614bb596d.avif)
肩の外側というと、ピンとこないかもしれませんが、
背中側とすると、おわかりいただけると思います。
今回は、肩の外側が痛い原因と対策について、解説していきます。
年々「肩甲骨周辺が、全体的に痛い」と感じて来院される方が、増えてきています。
なかでも増加傾向にあるのが、特に重たいものを持ったわけでもなく、
激しい運動をしたわけでもないという方です。
そういった方たちのライフスタイルを探っていくと、ある共通点が見えてきます。
それは、長時間同じ姿勢を取り続けているというものです。
原因の一つとして考えられているのが、2009年以降、急激に普及したスマートフォンです。
また、2020年以降、積極的に取り入れられるようになったリモートワークもまた、
肩の外側に痛みを感じる原因を作り出しているように感じます。
リモートワークによって通勤時間がなくなったことで、毎日の運動量は格段に減少しました。
その一方で、室内で気軽にできる運動を始めた方も、大勢いらっしゃいます。
しかし、全体的に、パソコンやスマートフォン、ポータブルゲーム機と
向き合っている時間は伸びていると思うのです。
手に持ったものを長時間同じ姿勢で見続けることによって、巻き肩という姿勢異常が起こります。
前傾状態では、猫背と間違われてしまう姿勢になりますが、
壁に背中を押しつけて立った際の肩や背中の形が異なります。
巻き肩は、椅子に座って両手で物を持ち、ひざの上にそれぞれの肘を押しつけた時の
肩の位置と説明するとわかりやすいかと思います。
猫背は、背中全体が丸く曲がり、ひどい場合は胸に圧迫感を感じる姿勢になります。
巻き肩も、猫背も、肩周辺の筋肉の中でも僧帽筋や広背筋といった
大きい筋肉に負荷をかけます。
面積が広い筋肉のため、痛みの箇所も広範囲になります。
起立姿勢によるセルフチェックで、巻き肩や猫背の症状が見られなかったら、
痛みの原因は別のところにあると考えてよいでしょう。
考えられる原因として、腱や靱帯の炎症や断裂、
骨の変形といった病気に罹患していることなどが挙げられます。
腱や骨の異常は、レントゲンやMRIによる診察でしか確認することができません。
しかし、肩の痛みの関節炎や50肩などでは肩の腱の断裂などは稀な状態です。
病院で異常がないと診断されれば、リハビリを早く取り掛かりましょう