めまい院長コラム

耳鳴り・難聴は鼓膜と神経の異常です

耳鳴りと難聴の仕組みについて

 

片方の耳で「キーンと高い音やゴワゴワする」このような音が

実際に外で音がないにも関わらず、自分には聞こえるのが耳鳴りです。

周りに人には実際の音はわからないために

理解してもらえないこともあります。

まず、耳鳴りが起こったら、聞こえているかの判断が大切で大切です。

突然に聞こえにくくなる突発性難聴は発症から

72時間以内に病院で検査することが大切です。

薬で様子を見ることができます。

耳鳴りと難聴は併発することも多く、加齢性に耳の鼓膜の働きや音を脳に伝える

蝸牛神経の正確性も衰えることもあります。

 

耳から音が伝わる仕組みは複雑です

 

外から見える耳や鼓膜は外耳といわれます。

耳鼻科で耳の検査は鼓膜に物がたまってないか、腫れていないか分かります

鼓膜は太鼓の幕のようにぴんと張っています。

この鼓膜に3つの小さな骨がつながって音を伝えます

中耳にはツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨があります。小さな骨です。

鼓膜からこの3つの骨の空間が中耳です

中耳炎は鼓膜が腫れることです。

この中耳からのどへ耳管がつながっています。

鼓膜と喉はつながりこの中耳の内圧を調整しています。

内耳は音を脳に伝える神経のつながりです

カタツムリの形の蝸牛がありこの中にリンパ液や有毛細胞が

音の振動でリンパ液を揺らし電気信号に変えます

この電気信号が最終的には大脳の聴覚野に伝わり音とになります。

 

耳鼻科で検査できるのは鼓膜までの外耳や中耳の耳小骨の検査が主になります。

これを伝音性といいます。耳から鼓膜を伝わり耳小骨に伝導する意味です

外から何かの振動で音がどう聞こえるかの判断です。

ここの障害があると難聴や耳鳴りの原因にもなります。

 

更に、音を感じとる神経の誤作動もあります

前庭神経から蝸牛神経、延髄・中脳・視床から大脳の聴覚野に伝わります。

左右の耳があるために左右で変わります。これを感音性といいます

この伝音性と感音性の乱れが起こることで難聴や耳鳴りが起こります

 

感音性は自律神経の乱れや周りの脳神経の影響も考えられます。

自律神経失調症の中でも耳鳴り耳のつまりがみられます。

耳鳴り・難聴に急になれば、早く病院で検査し、

薬で対応することが初期では大切ですが、

原因によっては、自律神経や脳神経の乱れかもしれません。

加齢性の場合もある程度は回復も認められることもあります