院長コラム顎関節症

顎関節症の予防やってはいけないこと

口を大きく開けられなくなったり、口を開けることで

違和感や痛みがでたりする場合もある顎関節症。

話をしたり、食事をとったりと

顎を動かさずに過ごすことは難しいので、

症状が出ると大なり小なり、

日常生活の質が下がることになります。

 

ここでは顎関節症を予防するために、

必要なことをお伝えします。

予防のためには、原因となることを取り除けば

良い生活が得られることが出来ます。

 

顎関節症の原因とされるのは、大きく分けると次のようになります。

・顎や顔面への打撲や事故による外傷

・顎に負荷のかかる姿勢や習慣

・歯ぎしりや食いしばり

 

このうち、姿勢と歯ぎしりや食いしばりについては、

普段の生活から気をつけることで顎関節症の予防となります。

 

顎関節症予防のために「やってはいけないこと」は。

 

ご自身の普段の生活を振り返ってみてください。

もし、癖となっているなど日常的にしていることがあれば、

顎に過剰な負荷がかかっている可能性があります。

中にはやめることのできない事もあると思いますが、

直せるように心がけてみてください。

 

【顎の関節・筋肉に負荷のかかる姿勢や習慣】

・うつぶせ寝、横向きに寝る

⇒寝ている間に顎の負担が掛かっている

・猫背・顎を引く・突き出すなどの不良姿勢

⇒顎の関節の位置がずれている

・肩と顎の間に受話器を挟んで電話する

⇒片側だけに負担がかかる

・長時間ガムを噛む

⇒顎の筋肉を酷使することになる

・PCやスマホの長時間使用

⇒明るい画面を長時間見ることで姿勢の乱れ

・大口を開ける

⇒顎の関節・筋肉に負荷をかけて痛める可能性

・常に上下の歯が接している

⇒顎周りの筋肉が緊張した状態になる

・楽器演奏(特に吹奏楽器)

⇒顎関節への負担

 

【歯ぎしりや食いしばり】

・急激・継続的なストレス

⇒歯ぎしりや食いしばりの原因となる

・唇や頬の内側を噛む癖

・ウェイトトレーニングや格闘技、球技など

⇒無意識に顎の大きな圧力が掛かる

・力仕事

⇒食いしばりが起きやすい

 

当てはまる項目はいくつあったでしょうか。

顎の関節や筋肉に負荷をかける習慣、

歪みを起こす原因となる習慣を無くすことが

顎関節症の予防には大切だということが

お分かりいただけたと思います。

 

もしも既に歪みが生じるなどしているのならば、

自己流ではなく専門家のアドバイスを受けながら

治すことをお勧めします。