めまい院長コラム

吐き気を伴うめまいの対処法と、対応してもらえる診療科について

初めに吐き気の原因を探しましょう

 

一言でめまいといっても、症状は人それぞれです。

短時間、かつ軽度という方もいらっしゃれば、

寝込む必要があるほどに重いという方もいらっしゃいます。

なかでも、吐き気を伴うめまいは、日常生活に支障をきたすほど

重度であるといっても過言ではないと思います。

 

吐き気を伴うめまいに対処するためには、

まずは、その原因を知ることが第一に必要となってきます。

めまいの原因として挙げられることのある,

耳の半器官が関係することが多く

その原因の診断には専門医による診察が欠かせません。

そのため、対処よりもまずは、どこで診てもらえばよいか

診療科についてご紹介します。

 

めまいにも種類があるように、対応してもらえる診療科も、

症状によって異なります。

 

視界がぐるぐる回る「回転性めまい」を専門に診てくれるのは、

耳鼻咽喉科となります。

これは、めまいの原因が三半規管によるところが多いためです。

 

身体がぐらぐらする、ふわふわするような感覚になる「浮動性めまい」は、

耳鼻咽喉科、脳神経外科、受診します。

浮動性めまいは、血の巡りが関係する病気によって

引き起こされる場合もあるため、

脳のMRI受診をすすめられることもあります。

吐き気を催すのはめまいの原因である耳の前庭神経からの影響で

自律神経の反射による胃腸への影響があります

 

受診にあたって、次のような情報をもっていくと、

適切な診療科に案内されると思います。

 

1.具体的に、起こっているめまいの状態について

(例)「視界が回ります」

「全体的にふわふわします」

 

2.めまいを起こしているときに、現れている症状について

(例)「吐き気がしますが、すぐに収まります」

「吐き気がして、寝込みます」

 

3.めまいを起こしている時間について

(例)「朝起き上がった直後から、昼過ぎまで」

「運動後、しばらく経ってから10分間程度続く」

 

4.めまいを起こすきっかけの有無について

(例)「○か月前に、交通事故にあった」

「○週間前に、高熱を出した」

 

5.現在服用中の薬について

(例)「鼻炎薬を処方されています」

「ビタミン剤を摂取しています」

 

医師による診断結果が出たら、症状を軽減させるための薬が

処方される場合があります。

薬を処方されたら、用法をよく読み、正しく服用しましょう。

 

薬の服用の他に、対処方法として挙げられるのは、十分な休息です。

頭を足よりも低くし、楽な姿勢で横になります。

吐き気を伴う場合は、無理に飲食は控えましょう

胃腸の機能が落ちて特に胃から食道へ逆流することもあります

 

めまいからの吐き気は耳が原因か、体の異変の一つとしての症状かで変わってきます

必要であれば、病院や整体院を利用して、心身を快適に保ちましょう。