口を開けると片方の顎が痛い原因と対策
口を開けた時に、片方の顎に痛みを感じたり、
違和感を覚えたりすることがあります。
顎が痛い、というと真っ先に思い浮かぶのが
顎関節症ではないでしょうか。
顎関節症となる主な原因として次のようなことが挙げられます。
・噛み合わせが悪い
・頬杖などの日常生活でのクセ
・ストレスのかかった状態が続いている
・食いしばり、歯ぎしり
頬杖が噛み合わせの悪い原因となっていることがあります。
食いしばりや歯ぎしりは、スポーツや力仕事で力を入れる時だけでなく、
ストレスとも関係しています。
このように原因は一つだけではなく複合的となっていることが多いです。
口を開けた時に片方の顎が痛い原因は、顎関節症だけではありません。
場合によっては命に関わる病気の症状のひとつという事もあります。
顎関節症やストレスでの食いしばり、歯ぎしり以外にも次のようなケースが
原因として考えられます。
・かぜ、溶連菌感染症、扁桃炎、咽頭炎、おたふくかぜ等のよるリンパ節の腫れと痛み
・顎下腺唾石症(唾液から石が生じる)で石が詰まって唾液も詰まることによる腫れと痛み
・心筋梗塞や狭心症の痛みが顎や歯に広がることで生じる痛み
・虫歯や親知らずを抜いたことによる噛み合わせの変化
・口腔内の細菌の繁殖による炎症
これらは直接には顎関節に負担が掛かるわけではありませんが
体や自律神経への影響で三叉神経から顎関節にも違和感と感じます
口を開けた時に片方の顎が痛いときの対策としては、
冷やした方が良い場合と温めるのが良い場合があります。
顎関節症の急性期など、口を開けなくても痛みがあり
熱を持っているのならば冷やすのが良いでしょう。
氷水をいれた氷嚢や氷を入れたビニール袋をタオルで包んだものを
痛い箇所に充てて冷やすと痛みが和らぐ可能性があります。
長時間冷やし過ぎるのは逆効果なので、1回につき10分程度を目安としてください。
1日数回行うのが良いでしょう。
慢性期で口を開ける時に痛い場合は、温めるのが良いでしょう。
蒸しタオルなどを使って、温めることで痛みが和らぐ可能性があります。
頬のマッサージをするのもお勧めです。
痛みの原因が分からないまま、痛みを和らげるために
鎮痛剤などの市販薬を服用すると
逆に症状を悪化させてしまう恐れがあるので、お勧めできません。
通院せずになんとかならないか?と考えていたとしても、
1週間ほど様子を見て痛みが引かないのならば受診して
原因をはっきりさせて治療をするべきです。
一般的には、歯科、口腔外科、耳鼻咽喉科、内科等での受診が考えられます。
原因がはっきりしない場合には総合病院の受診も選択肢のひとつです。
喉や咽頭、舌に腫瘍やできものがあるか検査も選択として大切です
病院で診てもらった結果、嚙み合わせなどの体の歪みが原因と判明した場合は、
歪みを治すのとあわせて歪みの原因となっている
日常生活でのクセを治す必要があります。