院長コラム

骨盤を歪める原因

骨盤を歪める原因

 

「何気ない日常生活の行動が、骨盤を歪めているかも知れません」

 

「骨盤が歪む」と耳にすることがあるかと思います。

これは、骨自体の形が変形して「歪む」のではなく、

骨盤を形成している骨の向きなどが

歪んでしまっていることを表しています。

 

現代社会では、骨盤が歪んでると思われる人が

多くなっているようです。

骨盤はなぜ歪んでしまうのでしょう。

 

主な原因として、妊娠・出産、筋力低下、生活習慣の

3つを挙げることができます。

 

このほかに、事故などにより大きな衝撃を受けることが

原因となることもあります。

 

  1. 妊娠・出産

妊娠・出産期は、赤ちゃんが骨盤の中の参道を通れるように、

骨盤の形を保っている筋肉や靭帯が緩みます。

個人差はありますが、緩んだ筋肉や靭帯はおよそ3か月程度かけて元に戻ります。

この緩んでいる期間は骨盤も歪みやすいと言えます。

 

  1. 筋力低下

骨盤を正しい位置・形に保つのに筋肉も大きく影響しています。

その筋力が弱ると骨盤が歪みやすくなります。

また、骨盤周りのインナーマッスルだけでなく、

足の筋力の左右差など全身の筋力のバランスよくないと、

弱い部分があることで傾くバランスを保つため、他の筋肉無理な力がかかります。

さらにバランスをとるために歪んだ姿勢となり、骨盤にも影響が出ます。

 

 

  1. 生活習慣

運動不足と姿勢の悪さが原因として挙げられます。

 

運動不足は筋力低下に大きく関連します。

現代社会では、いろいろなことが便利になり、

家事や移動も昔に比べると比較にならないほど、

運動量を必要としなくなっています。

意識して運動したり、運動量の多い方法で家事や移動をするなどしないと

運動不足に陥り、筋力も低下していくことになります。

 

姿勢の悪さには、次のような原因姿勢が挙げられます。

 

・猫背

・反り腰

・あぐら

・脚を組む

・片足に体重をかけて立つ

・いつも同じ側の肩や手で鞄を持つ

・ヒール靴をよく履く

・うつ伏せ寝

 

これらの姿勢の多くは誰もがよくするものだと思います。

少しでもこれらの姿勢をとるとすぐに骨盤が歪むという事ではありません。

しかし、長時間同じ姿勢をとっていたり、長時間という事はないけれど、

1日の内に何度も、毎日同じ姿勢をとっているのならば、

盤が歪む原因と考えられます。

 

正しい姿勢ではないと、バランスをとるために様々な箇所に負荷がかかり、

骨盤にも影響して歪むことになります。

姿勢によっては、筋力が弱くなることも考えられます。

「楽な姿勢=良い姿勢」とは限らないのです。

 

 

このように骨盤が歪む原因は、

多くの場合、日常生活の中に潜んでいます。

何気ない行動を見直すことで、

骨盤の歪みを予防できると言えますね。