院長コラム

更年期障害の症状

更年期障害の症状

 

「誰にでも訪れるとわかっていても

 ツライのが更年期障害の症状」

 

更年期に近づくと、

今までの卵巣機能と問題なく付き合えている間は、

自分なりのリズムを知ることで

対処することができるようになりますが、

ひとたび卵巣機能が低下すると、

自分自身ではどうすることもできない状況に

陥ることがあります。

 

卵巣機能が低下することにより、

女性ホルモンの分泌バランスが乱れ始めます。

いわゆる「更年期障害」は、

閉経前後10年間ほどに起こる

様々な不調が続く期間なのです。

 

また、最近では男性においても、

加齢による男性ホルモンの減少によって

更年期障害の症状がみられることもわかってきました。

 

女性でも男性でも加齢とそれに伴う

ホルモンバランスの乱れは起こりえることです。

 

どのような症状が出るのか

しっかりと知っておくことで、

必ず訪れるこの時期を上手に乗り切ることが

できるようになるのではないでしょうか。

 

女性だけでなく男性でも「更年期かな?」と

気づきやすい精神的な症状として、

「イライラがとまらない」

■「すぐに落ち込んだり不安になったりする」

があげられます。

 

ほんの些細なことが気になり、イライラして怒鳴ってしまったり

物に当たったりしてしまいます。

そして急に気分が落ち込み、何もすることができない、

こういう状況が続いていく不安感などで、

やる気が回復することができないということが起こりやすくなります。

 

身体的な初期症状の特徴としては、「ホットフラッシュ」と呼ばれる、

何もしていないのに急に顔だけが火照り始め、

のぼせた状態になることがあります。

もうひとつは「大量の発汗」があります。

暑くないにも関わらず拭き取らなくては

いけないぐらいの汗をかいてしまいます。

首回りや後頭部に発汗の症状が出る場合が多いです。

 

また、「更年期太り」と言われる、

今までと生活習慣は何も変わらないにも

関わらずとにかく太ってしまう、ということがあります。

女性ホルモンには体重増加を抑える効果もあります。

分泌が減少していくにしたがって、

「痩せにくくなり、太りやすくなる」という症状があります。

 

その他、頭痛・肩こり・不眠・動悸・

めまい・冷えなど様々な症状があり、

人それぞれに現れる症状が違います。

軽重はあったとしても、

「誰にでも起こりえる症状」が

更年期障害の特徴です。

 

更年期障害の症状が重く感じる方は少なからずいます。

また、意外とすんなり乗り切れる方もいるのも事実です。

上手に症状とつきあっていける間に、

体のメンテナンスを兼ねて対処法を

考えておくのも乗り切るコツなのかもしれません。