めまい院長コラム

吐き気のするめまいの原因と対策

吐き気のするめまいの原因と対策

 

「吐き気を伴うことの多い

回転性めまいが起こったら」

 

めまいは一般的に大きく3つに分けられます。

・ぐるぐる目が回る「回転性めまい」

・足元がふわふわした感じでふらつく「浮動性めまい」

・急に立ち上がるなどして、クラッとする「立ちくらみ」

 

この中で、吐き気を伴うことが多いのが

回転性めまいです。

 

回転性めまいは、自分がクルクルと

回転して止まった後でも、

自分や周りが回っているような感じ、

といえば分かりやすいでしょうか。

 

乗り物酔いで吐き気がするときの感じと

似ていると言われることもあります。

 

回転性めまいの原因の多くは

耳の障害です。

 

耳の障害による回転性めまいは、

耳にある身体の平衡を保つ機関である

三半規管に何らかの障害がおこることが

原因だと考えられます。

 

三半規管に満たされている

リンパ液の流れが悪くなったり、

量が増えたりしたことがあります、

また、三半規管に栄養を送る血液の流れが

悪いために働きが悪くなったことが

原因となったりします。

 

同じく内耳の中にある前庭神経に、

帯状疱疹や風邪などのウィルスが

感染する前庭神経炎、

内耳の内リンパがむくんでしまう

メニエール病なども

回転性めまいを起こす代表的な病気です。

 

 

吐き気やおう吐を伴うような

激しいめまいが突然起こったら、

どのようにすればよいでしょうか。

 

まずはとにかく横になって寝るなど安静にします。

そのとき、必ず横にならなくてはならない

という事はありません。

 

姿勢によってめまいの程度が変わる場合もあるので、

自分の一番楽な姿勢で安静にしましょう。

ネクタイやベルトなど体を締め付けるものは

緩めてください。

 

すぐに楽な姿勢をとって安静にできる場所で、

めまいの発作が起こるとは限りません。

 

歩行中なら、その場でしゃがみます。

運戦中なら、路肩に車を寄せて停車し

エンジンを切って、シートを倒して休みます。

 

電車やバスなどに乗車中の場合は、

揺れでめまいが酷くなることがあるので、

できれば降りてめまいが収まるまで

休みましょう。

その際、ホームや歩道の端などは避けてください。

 

もしも薬を処方されているのならば、

薬を飲みます。

 

光や動くものなどが刺激となることもあるので、

日陰や暗室などで目を閉じて

安静にできるのが理想です。

 

めまいの原因の根本的な解決のためには、

病院を受診しますが、

はっきりした原因が見つからないケースも

少なくありません。

そういったケースの多くは整体療法で

体の自律神経の乱れを正してゆくことで

対応できこともあります。

全身の血行がよくなることも、

めまいの症状改善に効果があると考えられます。

 

めまいの予防のためには、睡眠・休養をしっかり取って、

規則正しい食生活をして、

運動も適度に行って、

ストレスと上手につき合うという、

健康的な生活を心がけることが大切です。