院長コラム顎関節症

顎のゆがみ・ずれは顔の左右差のもとになります

気になる顎先が片方によっている

多くの人が顔の左右が完全に対称ではないといわれます。

一説によると、左右が完全に対称なのは100万人に1人だそうです。

写真を撮った時や、鏡に映る自分の姿を見る時、

「こちらの角度の方が好き」という事があるのも、

顔の左右が完全に対称ではないということが、

分かることのひとつですね。

顔が左右対称ではないのが普通とは言っても、
・目の大きさが左右で明らかに違う
・鼻の中心線がずれている
・口角の角度が左右で違う
・眉や耳の高さが左右で違う
・顔の輪郭が左右で大きく違う

などという場合は、
顔がゆがんでいると考えるべきかもしれません。

女性は、メイクをする際に鏡を見た時などに

顔の左右差に気が付くことが多いようです。

男性もひげを剃るときなど、

鏡を見る機会に自分の顔の左右を比べてみてください。

顔がゆがむ原因としては、

三叉神経痛や顔面神経麻痺、

顔面けいれんなどの疾患の他に、

・ストレスや緊張で顔の筋肉がこわばっている

・顎がゆがんでいる

(顎関節症などかみ合わせの異常)

・首、背骨や骨盤がゆがんでいる
 などが考えられます。

ほとんどが体の中心線のどこかがゆがんでいることが

原因となっていると言えます。

体の土台となる骨盤がゆがんでいると

背骨や首もゆがむことになります。

そして、首がゆがんでいると

頭蓋骨や顎も影響を受けてゆがんでしまいます。

 

体のゆがみを治し、顎のゆがみみも治すことが出来れば、

顔の左右差を少なくすることができるのです。

 

顎の事だからと口腔外科の受診をし、

治療を受ける方もいらっしゃいます。

 

口腔外科では顎の骨を切る手術や、

歯のかみ合わせの矯正治療で治すこととなりますが、

顎の歪みが体のゆがみから来ている場合は、

根本的な解決とならず、

再び顎がゆがむ可能性があります。

顔の左右差の原因が先天的な骨の変形ではない場合、

顎での歪みは毎日の口の開け閉めで、

顔全体の歪みへとつながります

 

更には、身体のゆがみが原因で首から顎・顔の歪みへとつながってきます。

体が歪んでゆく原因に生活習慣があります。

これらに心当たりがあり、

顔の左右差が気になる場合は、

顎などのゆがみを治すとともに

これらの習慣を改めるようにしましょう。

・片方でほお杖をつく
・左右どちらかだけで咀嚼(そしゃく)する噛み癖
・足を組んで座る
・片方の肩でばかりバックを持つ
・寝る姿勢が左右どちらかに偏っている
など

このほかに、最近ならではの原因として、

スマーフォンの影響も挙げられます。

首を傾けた状態で小さな画面をずっと見つめていることで、

顎にゆがみが生じるのです。

スマートフォンだけでなく、

パソコンでの作業などでゆがんだ姿勢のまま、

長時間過ごすことでもゆがみが生じる原因となります。

 

日常生活の中に顔の左右差の原因となる、

顎のゆがみが起きる危険性が潜んでいるのです。

 

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