院長コラム顎関節症

かみ合わせがマウスピース矯正だけでよくならない理由

当院は顎関節症の痛みや不調の整体もしています。

顎関節症の悩みで多いのが

「かみ合わせが悪いのでは」

と、思われてる方も多いと思います。

 

当然、初めに思いつくのが、矯正歯科に受診されるのが多いと思います。

歯型をとってかみ合わせのテェックをしてもらいます。

その後、マウスピースを作ります。

 

歯並びや歯のずれ・詰め物の当たり具合など、

マウスピースを専門的に作ってもらえば、

「食いしばり」による痛みが少なくなります。

 

当院に来られる顎関節症の人も、

「マウスピースを作ってもらっている」「作り替えた」と聞きます。

 

マウスピースの役目は口への力がかかっていない時、(食事や口に力が入っていない状態)

で無理な噛む力が顎の関節にかからないことがあります。

夜眠るときに着用されることが多いと思います。

 

腰痛で例えると、・・・

急な腰痛でコルセットで腰の動きを制限して、腰痛を抑えるのと同じ発想です。

しかし、ここで問題なのは腰痛でも腰は寝ていても動かしています、

座っている時でも体重がかかります。

腰痛でコルセットに頼りすぎるのは腰の周りに筋肉もよい影響はありません。

(コルセットを手放せない人にこのように説明します)

 

顎の動きはモノを噛むときに開けたり締めたりします。

顎関節症の人はこの動きが乱れているのです。

結果として、顎周りが痛む、耳の前から顎にかけてカクント鳴るなどの症状です。

顎関節症を治す方法にマウスピースも大切ですが、

これだけでは十分ではありません。

 

マウスピースをつけるのは無理に顎に力が入り偏った噛み癖を防ぐことです。

偏った力では一部の歯に力がかかり摩耗したりします。

 

顎関節の動きを取り戻すには、

顎関節の動きをテェックしていくことが大切です

 

これは専門の顎関節整体でなければできません。

食べるとき顎がカクントなる、口を開けると顎が鳴るなどに悩まれている方は

顎関節整体を受けて顎の動きをテェックし、

顎関節症の原因を理解していただきたいです。

 

虫歯や歯の詰め物の不具合も顎関節の原因にもなりますので、

矯正歯科でそのようなことは対応していただきます。

 

顎の動きはマウスピースをはめるだけでは元には戻りません

顎周りはデリケートですので無理な矯正もありません、