曲げると痛む・椎間板性腰痛
椎間板性腰痛について
病院でレントゲンを撮れば椎間板の変形やヘルニアはわかります。
しかし、病院での画像診断と実際の腰痛の病院とが一致するとは限りません
腰痛の中で大きな原因になる椎間板について説明します
腰の骨の骨と骨の間にあるのが椎間板です。椎間板は内側の中心にゼリー状の髄核(ずいかく)があります。
髄核は水分をため込んでいます。プロテオグリカンと呼ばれる、たんぱく質を多く含み衝撃を吸収します。
しかし、加齢や無理な動きが重なるとこの髄核の水分量が減ってきます。
髄核内の水分が減り変形したままになると、腰の骨の軟骨や関節に負担がかかり腰椎不安定症になります。
骨と骨との間にある椎間板が不安定になることで腰痛の原因になるのです。
椎間板に無理な負担がかかる動きはバレーボールのレシーブのような腰を曲げた動きです。
このような動きの時に椎間板の内部に圧力がかかり変形します。
大学の運動部の研究によるとバレーボールでは約69%が椎間板変性が見受けられたとあります。
しかし、このような人でも腰痛の症状がきつく出なければ支障はない程度の腰痛です。
病院で検査して大きな椎間板ヘルニアがあるのに腰痛が出てないこともあります。
腰痛の原因に様々な要因が関係するので病院で画像診断だけで判断したり、
異常があるから手術をするのはおすすめできません
椎間板の内部の圧力は人が立っているときは100とすれば、少し前かがみになると1.5倍に増え、
無理な姿勢で前かがみで座ると、1.8倍になります。
重い荷物を背中にしょって前かがみで山を登る動きをイメージしてもらうと分かります。
この時無理に負担がかかり内部の髄核が飛び出るのが椎間板ヘルニアです。
髄核の周りには取り囲むように繊維状の輪のように髄核を取り囲んでいます。
椎間板の内部の髄核の水分が減るとこの繊維に切れ目ができこの切れ目から痛みの炎症物質や神経痛が出ます。
これが椎間板性腰痛です。
主に前かがみでの作業や長時間の運転により慢性的に腰痛となっている人に見受けられます。
また、加齢により椎間板内の水分も少なくなり本来の弾力性が失われ一部が変形したりしてきます。
20代で変形する人もいれば60代で痛みだす人もいます。
レントゲンやMRIの画像診察で異常があっても腰痛の症状がない人もあります。
症状と原因が一致しないことが腰痛には多く見られます。
腰痛が長引いている方は、自分の椎間板の状態を確かめるのも必要です。