めまい院長コラム

下を向いたときに、めまいが起こる原因とは

めまいが起こる姿勢を自分で気づきましょう

視界がぐるぐると回ったり、身体がふわふわしたりするような

めまいを起こす要因には、耳の内耳の平衡感覚器官の異常があります。

まずは、めまいにおそわれたときの状況と、

ご自身の状態を観察しましょう。

詳細を忘れないようにメモを取っておくのも、おすすめです。

 

今回は、「下を向いたときに、視界がまわる、ふらつく」

というときの原因について、解説しようと思います。

 

めまいが起こる状況というのは、人によって異なります。

ただし、それが立っている最中に起こる、

あるいは横になっているとき、座っているときなど、

めまいを起こした状態時の姿勢によって、

原因が異なる場合もあるのです。

 

下を向いたときにめまいが起こったとして、

立った状態でしたか? それとも、横になった状態でしたか?

いずれも姿勢を変えたときに、その直後からめまいやふらつきが

起こる場合があります。

この場合、「良性発作性頭位めまい症」であると考えられます。

 

この良性発作性頭位めまい症は、女性の発症率が高く、

これまで、めまいを起こす原因として多くを占めていたメニエール病よりも、

多いといわれています。

 

良性発作性頭位めまい症は、内耳にある耳石器にある

耳石(平衡砂)が剥がれ、三半規管内にはいりこみ、

三半規管のリンパの流れを乱すことで起こります。

耳石器は、卵形嚢(らんけいのう)と

球形嚢(きゅうけいのう)の内部にあります。

はがれてしまった耳石は、自然と吸収されることもあります。

リハビリで元の場所に戻すこともできるといわれています。

剥がれてしまった耳石がどの部分にあるかで、

対処方法が変わってきますので、まずは専門医に診てもらいましょう。

 

耳石そのものは、0.01mm程度の大きさで

器官内に1万粒はあるといわれています。

とても小さいサイズなので、回復力の高い人であれば、

塊を作る前に体内に吸収されてなくなるともいわれています。

 

良性発作性頭位めまい症だけでなく、加齢からくる平衡障害もまた、

下を向いたときにめまいを感じる原因とされています。

 

年齢を重ねることによって生じる障害は、

仕方のないこととあきらめないでください。

平衡感覚は、トレーニングを積み重ねることで、体のバランスを整えます。

 

病院で脳の検査が大切です

病院でまず初めに耳の内耳からくるものか、

脳の血栓や一時的な虚血でめまいが、

一時的に出ていることもありますので、めまいやふらつきが激しければ

病院で画像検査を勧めます。

それで異常が無ければ、耳からくる内耳の半器官の問題なら

良性のめまいが多くリハビリで対応できることが多いです